ブラジルでの出産の比較(おけさん)
男性から見た出産記録です!

出産した場所 サンパウロ市
出産した年 2001年9月
自然分娩?帝王切開? 第1子自然分娩
出産したところは個人病院?総合病院? サンタカタリ−ナ病院(総合病院)
※ サンパウロ市に住む日本人にとっては、サンタカタリ−ナ病院、アインシュタイン病院(南米一と言われる総合病院で特に脳外科が有名ですね)、 プロマトレ病院(産科専門。ブラジルの有名人御用達だそうです)、サンタジョアンナ病院(産科専門。最新設備と看護婦さんが美人で有名です)が主な選択肢になるようです。産科専門病院だと、 赤ちゃん、あるいは母体に障害、あるいはその危険性が生じた場合に難があるのが欠点(具体的には激しい黄疸などが出た場合に適切な処置ができないようです)。一方、総合病院だと、「様々な雑菌や病原菌が病院内にうようよしている」という心配というか妄想が難点であるようです。私たちもどこの病院にするか随分迷ったのですが、迷っていてもしょうがないので、「見学ツアー」(とい うのがどこの病院でもあるんですね)に出かけて決めることにしました。結局一番最初(にして唯一ツアーに参加した)サンタカタリ−ナ病院に決めました。サンタカタリ−ナ病院はもともとは教会 であったそうで(敷地内に実際に教会があります)、ナースは基本的に全員シスターです。病院自体がとてもきれいでりっぱであったこともさることながら、ナースの明るく、きびきびとした勤務態 度が気に入りました。
病院(主治医)を選んだポイントは? 私の会社の同僚の奥様。日系人の方。
とてもやさしく厳しい、いい先生に恵まれました。 Alice宮村先生。宣伝です。でも、ほんとにきちんとした、やさしく、少し怖い、いい先生です。
(出産後、病室でこっそりマック−嫁がどーしても買って来い、と言うので−を食べていた ところ、先生に不意打ちを食らい、「そんなもん食っちゃいかん!!」とえらい怒られ、取り上げられてしまいました。でも、なにもオレの分まで。。。)
主治医と病院の形態は? 診療、検査、分娩、全て別々でした。
健診の頻度
医師とのコミュニケーションは? 私とはポル語で、嫁とは日本語でコミュニケートしていました。
定期検診や各種検査、医師の指示などで日本と著しく異なる点はありましたか?
妊娠中に何か注意や指導を受けた?
健診や出産時にご主人の立ち会いはOK? なしでいいよね(私は血が怖いので)、という嫁との合意があったのですが、看護婦さんやらなんやらに、 「あんた、ほら、ボケっとしてないで!」と急き立てられるうちになぜか私も分娩室に入っていました。
出産時、上の子はどうしてた?
主治医の対応は丁寧?疑問について納得できるまで説明を聞いた?希望を伝えた? 自然分娩、無痛分娩、会陰切開など・・・ 初めての経験で他との比較はできないのですが、健康な子供を授かったので、適切であったのだと思います。
出産の時の主治医、助産婦などの処置は適切と思われたか? よかった点、悪かった点など 先生、助産婦(♂)、麻酔医、の3人でした。陣痛を待つ部屋、分娩室、ともに清潔で静かでした。
病室は個室、相部屋の選択ができた?結果としてどっちがよかった? 全て個室の病院でした。
まるっきりホテル。おもしろかったのは、やたらに物売りが来るのです。駄菓子であったり、コーヒーやジュース、サンドイッチであったり、写真サービスであったり。新幹線 状態(笑)。私もいっしょに泊り込んでいたのですが、嫁のパシリをやっていたせいか、やたらにおなかがすくので、来るたびに何か買って、食べていましたね。
どんなお産でしたか? ちょうど予定日が定期検診の日だったのですが。 会社に電話がありました(今思えば、なんで予定日に会社なんか行ったんだ??と不思議ですが)。「なんか少し痛い。血が出てる」と。 じゃ、とにかく先生のとこで会おう(家から診療所まではクルマで20分ほど。私の職場から家までは1時間弱かかってしまうのです)って、ことで、私が会社を飛び出したのが午後2時過ぎ。 ハイウェイをぶっ飛ばして診療所に着いたのが2時半(30分足らずで着きました。これ、記録です。最高速は多分200km/h近く出したと思います。私は昔ラリーをやっていたのですが、久しぶりに「本気で」走りました)。 結果的には私の方が先に診療所に着き、3時にいっしょに診察室に入ると、「あ、もう5cmも開いてますね。このまますぐに病院に行きなさい。私もすぐに追いかけます」とのことで、今度は超安全運転で、病院へ。 あとはわりとスムーズで、静かに陣痛待ち。静かに分娩室へ移動し、宮村先生、麻酔医の先生、助産婦(夫)の3人で、静かな会話をし、先生を除く4人で深呼吸をしたりして出産を 待ちました。そして午後7時過ぎ、無事に息子が誕生しました。 フィニッシュのところで助産婦さんが嫁の体に馬乗りになり、おなかをぐいっ、ぐいっ、と押し出したのにはビビりましたが、やがて「出ましたよ!生まれましたよっ!」の先生の声。ただ、先生の声はすれど、産声はせず。 ???と5秒くらい軽い違和感があって、文字通り「赤ちゃん」でした。震えて泣き叫ぶ小さな体を、先生が嫁の胸に置き、嫁がその 体に手を回した瞬間、ぴたりと泣き止みました。今度はこっちの目に涙が溢れてきました。 神というもの、圧倒的なパワー(赤んぼの)、そして自分の無力と小ささ、をなぜか3つ同時に腹の底から思い知った瞬間でした。やや大げさかもしれませんが、息子と同時に、新しい私も生まれたように思います。 別にその日からモルモン教徒になったとかそういう意味ではなく(笑)、ものすごい衝撃だったのです。
母体のケアはどうでしたか?
シャワー、歩行、会陰切開の処置、部屋の様子、食事など・・・
シャワーは確か、翌朝(だから、10時間後)だったかな??

「これ、あげるから○○買ってきて」(○○は、おにぎりだったり、鶏のから揚げだったり、マックだったり)てな具合で、病院食はみんな私がいただいたのですが、あんまりおいしくなかったな。
入院中、赤ちゃんとは同室だった? 赤ちゃんとは別室でした。
おっぱいの時間に配られるのです。普段、赤ちゃん軍団は赤ちゃん専用の上階にいて、おっぱいの時間に、配膳台のようなものに乗ってやってきます。 ガラガラガラ、というキャスターの音と同時に、 大勢の赤ちゃんの泣き声が廊下に響き渡り、一気ににぎやかになります。ツライのは、夜中の12時過ぎと、朝の5時前、看護婦さんが、バタンとドアを開けて、パチパ チパチッと部屋の電気をつけます。 で、ミノムシみたいに毛布にくるまった子どもを受け取ります。
入院中、赤ちゃんのケアの指導はあった? 入院中、「お父さんのためのお風呂の入れ方教室」「おへそとお尻の掃除の仕方教室」みたいのもあり、 行き届いていた気がします。看護婦さんがオムツを替えるところ、沐浴させるところがガラス越しに見学できるのですが、どなたもみな、楽しそうに、笑いながら赤ちゃんに常に話し掛けて作業を している姿が印象的でした。いい病院でしたね。
母乳を進められた?最初におっぱいをあげたのは出産後約何時間後くらい?
入院中に赤ちゃんに対してなされた検査項目 ガスリー(代謝異常)検査、血液型、ビリルビン検査、身長、体重測定
予防注射は?うまれてすぐにBCGやB型肝炎の予防注射をした?
ピアスはあけた? 男の子です
全部で何日間の入院? 3泊4日
出産、入院費用はいくらくらい? 麻酔医900レアル、先生3500レアル、分娩室使用料480レアル、入院費4100レアルでした。1US$=2.6レアルが目安です。
入院代は3泊4日の料金で、スタンダードは2泊3日でした。「別にお金さえ払えばいつまででもいていいよ」ってんで、一泊追加した経緯があります。 では2泊3日だといくらになるのか、なのですが、すみません、わかりません。。。
赤ちゃんの出生届については誕生日何日以内にどのような書類を添付して、どこに届けを?
退院後、赤ちゃんの定期検診は?何ヶ月目?家の近く?
総合的に見て、ブラジルで出産してよかった? してないのでわかりません(笑)。 が、「カスタマイズ」ができる、苦にならない、その方がいい、という考え方の人にはよいのではないだろうか、と思います。
極論を承知であえて言えば、今日本でも問題になっている医療過誤の問題は、原点の部分に「プロフェッショナリズムの欠如」があると考えています。 やるべきことをやらないのは言うまでもなく、やってはいけない、判断してはいけないところまで自分の責任範囲を拡大して判断、アクションをとってしまうのもまた、たとえそれが善意 検査は検査の専門機関が、診療は医師が、最新設備の提供と環境の保全は病院が、それぞれ互いの領分を侵さずに責任を果たす。「できない」、「知らない」、 「おれの専門ではない」と言い捨てられる方が、お門違いの選択肢を強いられるよりはいい場合もまたあると思います。「先生なにとぞひとつよろしくお願いします」ではなく、 「あいつを使うか」という発想でないとブラジルでの出産(に限らず、その他もろもろ。それこそ美容院の選択も含まれるかもしれませんね)はツライかもしれませんね。 かく言う私はなにを隠そう、「先生どうかひとつ」派なのですが、こっちへ来て少し変ったかもしれません。日常生活全般に主体性を強く問われる国ですね。
次もやっぱりブラジルで産みたい??