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(房状巻雲の)尾流雲

四国・笹ヶ峰上空に現れた尾流雲(寒風山より)1984/04/02 (14:10 頃)

 

 残雪期の山を一人で楽しもうと、山中2泊3日の日程で四国・笹ヶ峰から瓶が森方向にむけて縦走した。固く締まった雪の上をさくさくと踏んでいくという予想とは裏腹に、笹原の上に薄く残った雪の上、薄氷を踏むがごとく進むことになった。当然、そこかしこで踏み抜いて全く進むことができない。笹ヶ峰を下り、お隣の寒風山に登り返すだけで午後2時になってしまった。体はへとへとである。

 その時、ふと笹ヶ峰の方向を振り返ると、奇妙だけれども、とてもかわいらしい一群の雲がゆっくりと流れていくのが見えた。これらの雲は「房状巻雲」だろう。そして、房状の頭部から尾が流れ落ちているため「尾流雲」でもある。巻雲は氷の微結晶からなるが、内部で集積が進むとその結晶は重みで下降し始める。これが垂れ下がった尾の正体である。これらの降雪は、下降中に風にながされて曲がり、蒸発していくために尾は空中で途切れていく。こうして、このようなかわいらしい形になるらしい。

 結局、その日は寒風山を下った桑瀬峠で時間切れ。翌朝、ラジオで天気が下り坂と知り、瓶ヶ森までの行程を諦めて下界へと降りていった。

 

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