***毛虫を知る会***
《毛虫について》
及び チャドクガ駆除作業についてのお願い
今年もチャドクガの幼虫が卵から孵り始めています(5〜6月期)。
サザンカ・ツバキの木には近寄らないように。
動植物、そして菌類のそれぞれの営みは、ミツバチやアリに限らずひとつひとつ観察すれば、不可思議なもの。この生物の不可思議を追求していけば、遺伝子や脳の学問につながり、これらの生物に支えられて農業や我々の食生活があり、人間の生活とこれらの生物との関わり方のバランスの問題が、生態系や人間の免疫系にも影響を及ぼしていると考えられます。ちょっと立ち止まってこれらの生物との付き合い方を振り返ってみる、毛虫についても、と考えています。
Euproctis pseudoconspersa
(Strand) by S. Yoshimatsu
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この辺りで人の皮膚にひどいかぶれを惹き起こす毛虫は、ほぼチャドクガのみ
毛虫退治を始めた当初は、いろいろな毛虫を駆除対象にするつもりでしたが、資料を読み、専門家のお話を伺うと、
殆どの毛虫は人に対して無害
、人に害を及ぽす毛虫は、ドクガの仲間(ドクガ、テヤドクガ)、カレハガの仲間(マツカレハ)、そしてイラガにほぼ限られるということです。このうちイラガの幼虫は、刺されるととても痛いのでずが、すぐ治ります。マツカレハの幼虫は松の葉を食べる森林害虫。ドクガは、通常山間部にいるので、この辺りでは被害にあいません。という訳で、駆除するとすれば、それはチヤドクガの卵と幼虫であるということがわかりました。(ちなみに、毛虫たちの親であるチョウやガの羽の鱗粉もかぶれの原因にはならないそうです。この場合も原因は毒刺毛。)
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チャドクガのつく木は、サザンカと椿とビワとお茶の木
アメリカシロヒトリの幼虫のつく樹木の種類は、360種ほどありますが、チャドクガの場合は、ほぼ上記の4種類に限られます。そのうえ卵から幼虫期の殆どを集団で過ごすので、駆除するのは容易です。幼虫はそれはもう、葉っぱの裏や表にぎっしりきちんと見事に並びます。幹や枝を移動するときも、連絡の都合でしょうか、ぎっしりくっ付き合っています。音に敏感で、そばで手を叩くと頭をクイと持ち上げ、また実験では、一匹になってしまうと摂食活動をやめてしまうそうです。学校には、サザンカと椿があります。
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かぶれの原因は毒刺毛
チャドクガの幼虫は大きくなっても25mm内外。細かいキラキラした毛に触れると、その中の毒刺毛が刺さってかぶれを起こします。掻くと、毛が折れて次々刺さり、かぶれがひどくなります。チャドクガの幼虫に触れたと思ったら、薬を探すよりも何よりも、水でよく洗い流すことです。
粘着テープなどでそっと刺さった毛を取り除く
のも、毒刺毛のある毛虫に触れたとき一般に有効です。そして掻くのを我慢すれば早く治ります。
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チャドクガにも天敵
キイロタマゴバチ、ドクガヤドリバエなどチャドクガにも天敵がいろいろいます。タマゴバチというのは寄生蜂です。農薬散布に関しては、これらの天敵をも殺してしまうための弊害が指摘されています。
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チャドクガの駆除方法として、手作業+人海戦術にまさるものなし
農薬を散布しても死骸が葉にしっかり残り、それが除かれない限り、死骸の毒刺毛がやはりかぶれを引き起こします。以前、市内の公園などでもチャドクガの幼虫の駆除をしましたが、農薬散布の後も死骸はそのまま葉の上にあり、また生き残りもたくさんいました。また
抜け殻
の毒刺毛もかぶれを惹き起こします。
学校に関しては、前年にひきつづき大発生していた1994年5〜6月期でも実際は2週間くらいでおおよそが駆除でき、中庭などは実質3回で完全に駆除できました。なお、同年8〜9月期の発生はわずか。またそれ以降も並木小学校内における発生はごくわずかです。(参考までに:経験から、駆除の初期に人数が多ければ、短い期間で駆除できます。)
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チャドクガの発生は年2回
チャドクガは卵で越冬、4月中旬に孵化、第1回目の幼虫は6月に根ぎわで孵化('94年の観察では6月中〜下旬)、7月に正中が羽化。第2回目の幼虫は8〜9月に現れ、10月に再び成虫となり越冬卵を産む。
チャドクガの幼虫は向こうからわざわざやってくることはないので、こちらから近付かないのがまず第一。5〜7月、8〜9月のサザンカ、椿にはさわらないように。それでも子供たちは遊ぶわけですから、そこのところは私たちで駆除しよう、というのが私たちの基本的な考え方です。
ということで、毛虫を知る会では、学校並びにPTAのご理解を得て、本年度もチャドクガ幼虫の駆除を始めています。作業は幼虫のついた葉の除去と剪定です(古葉の除去と風通しの確保のため)。お手伝いいただける方はご連絡下さい。皆様のご理解とご協力のほど宜しくお願い申しあげます。
連絡先:並木小PTA「毛虫を知る会」
身支度:長袖の服・長ズボン・ゴム手袋(首にはタオルなどを巻く方がよい)
道 具:花鋏・段ボール箱・あればチャッカマンのようなバーナー
[参考までに]ご自宅などでも、サザンカ・椿・お茶の木の下を幼児がくぐり抜けて遊ぶようなところでは、下部の葉を取り除いておくと被害を少なくすることができます。
よく見る毛虫
サクラやヤマモモの他の樹木によくいる全体が長く、横に赤い点が並んでいて目がこういう形をしているのは、マイマイガの幼虫でさわっても大丈夫。
明るい緑色の毛がふさふさしていて、横に青い色が付いているのはクスサンという名の毛虫らしくこれも大丈夫。
さわるとかぶれる毛虫一般
背中にこぶ状の盛り上がりや歯ブラシ状の毛束があるもの、或いは警戒時に毛束が出てくるものには気を付けて!
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