司祭からのメッセージ 2017年5月

「まなざし」

青葉、若葉が萌える、最も美しく、すがすがしい季節を迎えました。5月は、聖母月とされております。

今年の3月号の巻頭言に「眺められる」体験を記させて頂きましたが、その後、間もなく、友部教会の日曜学校の子供たちが、水戸で開かれていた星野富弘の展覧会に行きました。「神父さ〜ん、おみやげ〜」と言って帰ってきた子供たちが、星野富弘の絵葉書を1枚ずつくれました。その中の1枚を見たとき、ドキッとしました。それは、「さざんか」という絵に、次のような詩があったからです。

ふと誰かが

見ているような気がして

くるま椅子をまわすと

そこに

小さな花が咲いていた

この詩を読んだとき、心を強く揺り動かされまし た。この作者は、花から見つめられていることを、 心で感じるアンテナの持ち主と思いました。それは、 美しさから見つめられるとか、命から見つめられる とか、自然から見つめられるとか、神様から見つめられるとかに繋がった体験なのではないかと思いました。

突き抜けるような青空と新緑のやわらかな緑を味わいながら、私たちを限りない慈しみで見つめて下さっている主の「まなざし」に心を向けることが出来ますよう、聖母の取次を願いたいと思います。

カトリックつくば教会担当司祭 山田 宣明