司祭からのメッセージ 2017年4月

ご復活祭おめでとうございます”

私たちの日常生活で、死者の復活は、到底考えられないことです。しかし、それが、キリスト教では、二千年もの間、全世界で語られ、信じられてきたということは、驚くべきことです。しかも、教会は、復活祭を最大の祝日とし、聖書も「もし、キリストが復活しなかったとしたら、私たちの宣教も無意味なものであり、あなた方の信仰も無意味となるでしょう」(Iコリント15章14節)とまで言い、最も大切な出来事としております。

 ところで、この復活祭を祝う意味は、どこにあるのでしょうか。ショッピングセンターでは、卵形をしたチョコレートの「イースターエッグ」が売られているそうですが、カトリック教会では、昔から復活祭には本当の卵をゆでて、殻に模様をつけて配っております。

 この卵の由来には諸説があるようですが、私の好きな解釈は、ひよこが卵から新しく生まれるとき、殻を打ち破って生まれ出ます。そのように、卵を、私たちがキリストによって自己本位の殻を破って新たな自由に生まれ出ることのシンボルと見なす解釈です。

 私たちは、死の体験がありませんので、勿論復活の体験もありません。しかし、毎日を生きる中で、苦しみや目覚めを通して、自分本位のものの見方や考え方から他人のものの見方や考え方を少しでも理解していく体験はあります。信仰的に言えば、神のものの見方や考え方に少しでも近づく体験と呼べます。自己本位に死んで、つまり、自己の殻を破って、新しい自分に復活することと言えましょう。復活祭を祝う意味であり、卵のシンボルともいえそうです。

 主のご復活、おめでとうございます。

カトリックつくば教会担当司祭 山田 宣明