このサイトの意義として、「へたっぴが、あれこれ工夫たり、失敗している課程が、同じくらいの人の役に立つ。」と書いておきながら、工夫や失敗の過程を全く書かずにきてしまいました。これでは、意義をみずから否定しているようなものですね。そこで、「撮影後記」を書くことにしました。
「八重山の森」撮影後記
チョウの撮影:
チョウについては、この春、「八重山カメラマン」さんと数人の仲間と、竹富島、石垣島を回って飛翔するチョウの広角(魚眼レンズ)接写を習った(八重山2006春)。それ以降、ミドリシジミと格闘したり、ミヤマシロチョウに通ったりした。今回は、まさにその成果をだしたかった。そこで、高望みではあるが、「海を背景にビーチを飛ぶ蝶」を写すこととした。
石垣島に着いて、夕刻までの一時間、八重山さんに教わったバンナ岳バタフライパークに行った。ここは、保護区なので写しやすい場所。最初の腕慣らしにはもってこいと思ったが、結果は惨敗だった。なぜか?八重山さんに教わったサンパックのB3000Sがようやく届いて持ってきたのだが、事前にテストする時間がなく、設定がオートになっていたためだった。気がついた時はもうチョウはみな、夕陽を浴びて寝ていた。まあ、望遠で写した飛翔写真は少し気に入ったものがあったのが救い。
いよいよビーチでの撮影。西表の海岸に行く。まず、カメラ(E330)はマニュアル。ひと絞り程度暗くなるように絞りとシャッター(1/250)を決める。レンズのフォーカスもマニュアル。チョウを写せそうな位置に固定する。次にストロボもマニュアルで、ピント位置で適正になるように発行量を決める。
これで、花にとまった蝶を写す。露出を修正し、ピントを修正し、写す。どうしても地平線が曲がってしまうが、それを修正して行く。E330のライブビューはこういう際に有効だ。雲の動きで、明るさが変わるので、露出も修正。チャンスを待つ。この日も出向までの1時間しか、時間がない。こうして写したのがNo.5の写真である。ただ、少しぶれてしまった。これは露出修正の際に絞りではなく、シャッターをいじってしまったらしい。ただ、多少はぶれた方が動きが合っていいとは思うが、意識的にやったのならいいのだけど。
川の写真:
西表の林内の川は暗い。その上に、強烈な木漏れ日が落ちる。葉も紫外線防止のワックスでてかてか光る。まさに照葉樹。しかし、これをラチチュードの低いデジカメで写すのは難しい。そこで、PLフィルターだ。暗い川にPLフィルター。手振れは必死だ。そこで重い三脚を持って行くか、悩む。ハブよけのために一歩一歩、道を覆う草の葉をめくって安全を確認して歩くのには、一脚が最適だ。三脚では重い。でも、ここは軽量のアルミ三脚を持って行くことにした。まあ、結果は予想通り。やはり重量三脚よりはよくないが、2〜3枚写していいものを選べばいい。29枚目の豪雨の中の川の写真は特に思いで深い。急に激しいスコールとなり、あたりに雷が落ち、結構怖かった。
アカギの木に登る緑色のサキシマカナヘビ。この子はいい子だった。最初は望遠で、最後は魚眼でぶつかる位の距離まで逃げなかった。結局、ストロボを炊いたら、チョウと違って、あっという間に逃げた。
マングローブはフォトジェニックだ。しかし、昔に比べ、苗木が減ったような気がする。聞いてみると、カヌーがブームで、慣れない観光客がなぎ倒して行くのだと言う。カヌーは航行するところを規制しなければならないだろう。
夜のアイフィンガーガエルの撮影:昨年、ツインフラッシュが壊れて写せなかった。今回は個体数が少なく、石垣島で一個体、西表で一個体しかチャンスが無かった。38、39枚目の写真は黒目が小さくなっている。これはピントを合わせるために強い光を当ててしまったためだ。一度黒目が小さくなるとなかなか大きくならない。だから強い光を当てないようにしなければならない。いろいろなプロがカエルの写真を写すが、黒目を大きく写しているものはほとんどない。そして、黒目を大きく写さないと、カエルは可愛く写らない。E330は弱い光でもモノクロながらライブビューでき、ピンが合う。これを使ったのが、41、42枚目だ。ようやく、カエルらしいカエルに写った。なお、ストロボはツインフラッシュ。