Amandine  アマンデイーヌ

 

とてもクラシックなフランス菓子である.
 パート・シュクレ(クッキー生地)とアーモンドのクリームの組み合わせの菓子である.最近ではオリジナルな形で見かけるよりは色々なタルトのベースとして見かけることが多い.大きくタルト型で作られることもあるしタルトレットに作られることもある.
 ギフト用の焼き菓子の詰め合わせにもアマンディーヌは以外とよく顔を出す.何となくひからびた印象を伴って.
 しかしこのアマンディーヌ、由緒正しい歴史のある菓子なのだ.
パティシエであり、詩人でもあったシプリアン・ラグノー<Cyprien Ragueneau>(1608-1654)が1638年に作り出した菓子である.彼はパリで菓子屋を経営していたが、来店する詩人は詩を、劇作家は劇場の入場券で代金を払い、ラグノーもこれを喜んで受け取っていたために生活は困窮し、喜劇役者になったが成功せず、結局貧乏の中で死んだ.
 アマンディーヌの作り方はエドモン・ロスタンの戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」(1897)の中に出てくる.

Battez,pour qu'ils soient mousseux,
Quelques oeufs;
Incorporez a leur mousse
Un jus de cedrat choisi;
Versez-y
Un bon lait d'amande douce;
Mettez de la pate a flan
Dans le flan
De moules a tartelettes;
D'un doigt preste abricotez
Les cotes;
Versez goutte a gouttelette
Votre mousse en ces puits,puis
Que ces puits
Passent au four,et,blondines,
Sortant en gais troupelets,
Ce sont les
Tartelettes amandines.

卵をいくつか
ふんわりするまで泡立てよ
その泡の中に
選び抜いたセドラ(レモンの一種)の汁を混ぜいれよ
そこに注ぎ込め
上等のアーモンドミルクを
フランの生地を
フランのタルトレット型に敷き込んで
アプリコットのジャムを
器用な指先で側面にひと塗り
小さな雫を一滴
泡を窪みに入れて
そしてこれを
かまどに入れて黄金色なったらば
陽気に出てくる一団は
そう、これが
タルトレット・アマンディーヌ

 またアマンディーヌのヴァリエーションで同じくらい古いものに砂糖、卵黄、ヴァニラ、アーモンド・プードル、小麦粉、泡立てた卵白、バターで作ったビスキュイ生地をサヴァラン型で焼き、白いフォンダンをかけたものもある.

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