SAVARIN  サヴァラン

 有名なガストロノーム(美食家)であり、司法官であった、ブリア・サヴァラン(Brillat-Savarin 1755~1826)に捧げられた菓子である.
 サヴァランより古くから知られていた菓子、ババ(Baba)でモントルグイユ通りの店、ストレール(Sthorer)は評判をとっていた.しかし、1845年、オーギュスト・ジュリアンはサヴァランの生地と香りをつくり出し、ストレールの店に打撃を与えたといわれている.
 醗酵生地をリング型で焼き、シロップをしみ込ませたもので、クレーム・シャンティーや、クレーム・パチシエールを添える.

 美味しいサヴァランに出会うことはとても難しい.
 感動的に美味しいサヴァランに出会うことはさらにもっと難しい.
 美味しいサヴァランを食べるには(そして食べさせるには)、かなり多くのの条件を満たしていなければならない.
 まず、イースト生地の醗酵の具合.少しでも醗酵が行き過ぎているとシロをぶくぶく吸う.
 そして、生地にしみ込ませるシロの温度.温度が高すぎるとシロを多く含み過ぎ、低いと逆になる.
 シロをしみ込ませてから、食するまでの時間.一度作ってみて、12時間ごとに味見をして、味をくらべてみるとよい.もっとも美味しいポイントが見つかるだろう.イースト生地の隅々までシロがしみ込み、生地に含まれる塩味が、ほのかに舌を刺激し、シロと酒の香りを引き立てる.そして、私達が店で買って食べているサヴァランの多くが、時間の経過の長過ぎるものと、短すぎるものであることに気付くだろう.
もちろん、適切なルセットがあってのことである.

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