ラ・フランスのタルト

 一昔前なら洋梨の「ラ・フランス」は高級品で、畏れ多くて加工してお菓子にしようと言う気は起こらなかった。いまではピンからキリまで、かなりお手頃の値段で手にはいるようになった。
こういう「筍」の素材を使ったお菓子というのは凝ったものにする必要はない。フレッシュで食べるときとは異質の美味しさを作り出すだけでよい。
ラ・フランスに関してはフレッシュの味の完成度が高いこと、かつて高価であったときのイメージが強くて、加工しようとはあまり思わなかったのだが、シンプルなタルトにしてみたら意外と美味しかった。しかも生で食すには少々はばかられる2級品でもまあ、何とかなる。

 タルト”ラ・フランス”で、気をつけたことは1点だけ。
タルトの生地である。これは元々はサブレ生地で、甘みのうすい、非常にサクサクしたもの。この生地を使用することで、ほんのり甘いサクサクの生地を一度焼きで実現することが出来た。もちろんこの生地、型抜きクッキーとして食しても美味しい。その場合はレモンの皮のすり下ろしを少々加えると美味。

 今年のシーズンはソルベを作ってみることにしよう。

2003/08/26